記事をすらすら書けるようになりたいなら、まずはたくさん書くことです。書くことで学ぶことがあるし、書かなければ身につかないことがたくさんあるからです。
・・・と、それが記事がすらすら書けるようになる大前提だと思いますが、
- 「文章たくさん書いてるけど読みづらい」とか
- 「ぜんっぜん上達しない!」とか
って人にはこの本をおすすめします。
ブログやアフィリエイトで役立つ本を1冊あげろと言われたら、僕は迷わずこの本を紹介します。
正直その他の文章に関する本を読んで、役立ったことは『いますぐ書け、の文章法』以外ほぼありません(今のところ)。
amazonのレビューで高評価を得ていたとしても、ブログやアフィリエイトであまり役立たないという本はたくさんあるんですよね。
僕がこの本で学んだことをざっくり言うと次の2点。
- 読みやすさは「論理展開」で決まるよ
- いらない部分はガンガン削るべし
って部分です。
たぶん文章で悩んでる人の8割は、この2つを改善するだけでいいと思いますよ。
ってことでちょっと詳しくまとめてみます。
目次
読みやすさは「論理展開」で決まる
ブログを書き始めて1年ぐらい経った頃でしょうか。
そのときすでに1年間で500記事ぐらいは書いてましたが、いつも自分の文章を読み直すと「なんか、変だな」って思うわけです。
ちゃんと記事を書く前に、伝えるべきこと&伝える順番をイメージしながら書くのですが、読みづらい・・・
書いてる自分が思うんだから、読んでる人もそう思ってたはずです。
なんでかなーって思って、改行や段落を変えたり一文を短くしたりフォントサイズを変えたり見出しを増やしたり時間をおいて推敲したり…いろんなことをやりましたが、読みづらさは改善されませんでした。
そんなときにこの本に出会ったわけですが、以下を読んだときに「なぜ僕の文章が読みづらいのか?」という理由にやっと気づくことができました。
文章のリズムを決めるのは、テンやマルではない。韻を踏むことでも五七調に揃えることでもない。センテンスの切り方でもなければ、改行のタイミングでもない。文章のリズムは「論理展開」によって決まるのである。
論理展開。文章の繋がりがスムーズじゃないと読みづらくなるということです。
文がおかしいのではなく、文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」がおかしいとき、その主張は支離滅裂になり、リズムよく読めなくなるのだ。
このことは僕にとってはめちゃくちゃ大きな気づきであり、それと同時にショックな事でもありました。
これまで僕が書いてた記事は、読み手に相当大きなストレスを与えてたってことになりますから。
価値を与えなくてはいけないのに、ストレスを与えていたとは・・・と。ま、気づくことができたから良かったんですけどね。
もちろん、今でもまだ読み手(あなた)に対してストレスを与えることもあるかもしれません(もしそうだったらすみません)。
でも数年前よりはマシになってきたんじゃないかなっては勝手に思ってます。
もちろん文章を読みやすくするために、僕が意識してたこと(改行とか一文を短くするとか)も大事です。これらは「視覚的リズム」と古賀さんは呼んでいます。
それは、「読者は文章を眼で読んでいる」という事実だ。
書き手の側も聴覚的なリズムを気にする前に、「視覚的リズム」を考えなければいけない。
(※聴覚的なリズム=スムーズな論理展開)
記事をぱっと見たとき「この記事読みにくそう」とか、逆に「なんか読みやすそうさな」って直感的に感じることがあります。
これは視覚的リズムに関係してるみたいです。具体的に言うと
①句読点の打ち方
②改行のタイミング
③漢字とひらがなのバランス
とかです。詳しくは本を読んで確認してほしいですが、ここを意識するだけでも見違えるほど読みやすくなりますよ。
いらない部分は削る
自分の伝えたいことがわかりやすく書けるようになっても、無駄な文章が多いと読み手はストレスを感じてしまいます。
そのブログにファンやリピーターが多くついているのであれば、無駄な文章が「個性」や「味」になることもあります。
でも基本的には早く情報を知りたいと思う人がほとんどです。できるだけ不必要な部分は削るべきですね。
「なにを書くか?」ではなく、「なにを書かないか?」
この視点は必ず持ってないといけないということですね。
まずは必要な部分も不必要な部分も関係なく文章を書いて、あとから必要な部分だけ残しておく、というように記事作成は二段階に分けて書くのが理想です。
この「本自体」が最高の教科書
「なにを書かないか?」の大切さは、この本自体を読めばすぐに気づきます。無駄な文章が殆ど見つからないんです。
例えば話が脱線するとか、話の筋とは全く違うことを語ってるとか、そういった箇所が見当たらないんです。
「今書いてる文章は、次の文章を読ませるために機能させなければいけない」
みたいなことを耳にしたことがあるかもしれませんが、たぶんそれと同じなんでしょうね。
「もったいない」という自分のエゴを消す
「なにを書かないか?」を邪魔するものの一つに「もったいない」があります。
推敲するにあたって最大の禁句となるものが「もったいない」である。
記事を書いてるときに「こんなこと書きたい!」っていう気持ちがふと浮かぶときがあります。そしてそのことを加えようとすると、何を伝えるために文章を書いてたのか見失うときがあるんですよね。
読み手のために書いてるという気持ちが薄れて、自分のエゴが出てくると、一気に読みづらくなります。
「こんなこと書きたい!」っていう気持ちが浮かんできたら少し立ち止まって、それは読み手にとって必要な情報か考えてみることにしましょう。
自分の「がんばり」「悩んだ量」も消す
また「このことを書くのにすごく時間がかかったから、記事内のどこかで絶対使いたい!」っていう気持ちも危険です。
読者は、あなたの「がんばり」や「悩んだ量」を評価するのではない。あくまでも、文章の面白さ、読みやすさ、そして書かれた内容について評価を下すのである。
残酷なことですがこれは事実です。どれだけ時間を書けて記事を書いたからといって、それは読み手には関係ありません。
基本的に読み手が考えてることは一つ。自分にとって得する情報があるかどうか。
その気持ちに応えるためにも、自分の「がんばり」「悩んだ量」は無視しながら記事を作っていきましょう。
文章の本を読むなら、映画を観ろ!
著者の古賀さんいわく、無駄のない文章が書けるようにになるために、編集のうまい映画を観るのがおすすめらしいです。
僕はみんな編集者の目を持つべきだと思っている。下手な文章術を学ぶよりも編集の見事な映画をじっくり鑑賞する方が、よほど文章のトレーニングになると思っている
映画は「時間という制限」のなかで作り出す作品なので、いらないシーンはどんどん排除します。「あえて」いらないシーンを入れるときもあるかもしれませんが、それだって狙いが入れてると思うんですよね。
ブログ記事の場合はそこまで考えなくてもいいですが、伝えたいことを邪魔する余計な情報(文章)はないかということは忘れないでおきたいところです。
まとめ:↓ほら、他にも学べそうな箇所いっぱいあるでしょ?
要点を絞ってまとめましたが、実は、この本にはまだまだ勉強になる部分がたくさんあります。
- 文章とは翻訳すること
- マトリョーシカ構造
- タイガーマスク理論
- 美し文章より正しい文章を目指す
- 説得せずに納得させる…etc
心構え的なことからテクニック的なことまで、全276ページにびっしりと詰まっています。
僕は本を一回読んだら本棚に放置か捨てることが多いですが、この本はいまだにときどき目を通してます。本に書かれていることをすべてをインプットしたいし、学んだことを無意識に使えるようになりたいですね!
特にブログやアフィリエイトをやってる方にはおすすめでっす!
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